大事なこと

忘れないうちに書いておく。

色メガネで人を見る、ステレオタイプ、というようなことは、避けられないことである。

そして、自分にとって大変にもったいないことであり、
また、行き過ぎると相手に失礼なだけではなく、相手も含めた多くの人に迷惑をかけてしまうことでもある。

しかし、少しでもそうならないようにすることは出来る。

先ず、第一は「自分は色メガネをかけていることを自覚する(知る)」ということ。

たとえ、自分の目で確かめたのだ、
とか、他の何倍も修練を重ねた自分の経験上その実態を自分は分かっているのだ、ということであったとしても、

自分の知らないことがまだたくさんある、
自分は誤解しているかも知れない、
ということを「自覚」することで色眼鏡の色を薄くすることが出来る。


そのためには、
例えばそれが、昼間の仕事の中のことであれば、仕事以外の時間には、一旦仕事を忘れて、遊び・趣味などを通じて、視野を広げると良い。


ここで大事なことは、
広く知見を増やそうなどとと、
「意気込んではならない」ということだ。

自分が好きなことをする。

絵を書く、運動する、散歩する、家族や友人と食事をする、昼寝をして身体を養う、
何でも良い。

そして「可愛い子には旅をさせろ」である。

知見を増やそうとすると、この行為や
考え方自体が、自分の視野を狭めてしまう。

良いアイデアを見つけようとしても
良いアイデアは見つからないのと
同じだ。

良いアイデアを見つけようとする、
その考えや行為自体が、視野を狭めてしまう。 
良いアイデアというものはそこからは生まれ得ない。




第二は、自分と違う考え方を持つ人を宝物として「大切にする」ということ。 

もちろん、嫌いな人を好きになれということではない。 しかし、尊重すべきは尊重する。

相手と自分を置き換えてみると良い。

もし、自分を嫌いな人や意見の合わない人から、
自分に対して理不尽な扱いをされると、
自分はどうなるか。

性格も意見も合わないが、それはそれとして、自分に対して、本の少しでも、嘘偽りなく、心から尊重してくれたら、自分はどうなるか。









何か問題があった場合に、
自分の経験と思考の範囲内で見えていることに、原因や対策を短絡してしまうことがある。

また、その一方で、そうではないのではないかと、慎重かつ継続的に改善に取り組む。

私の知人で、後者が得意な人が何人かいる。
こういった人は、往々にして、難し屋や変わり者といったレッテルを貼られ敬遠されがちであるが、人知れず大きな貢献をしている場合が多い。

別の例を挙げてみよう。

例えば、職場、学校、地域、などで何かのアイデアを募ったとする。 
そして出てきたアイデアの中から良さそうなものを選択したとする。
この時点で他のアイデアは不採用となる。

実は多くの場合、良いアイディアは、不採用になったものの中に埋もれ隠れている。
これは、誰もが認めジレンマを感じているところではないだろうか。

その不採用となったアイデアの発案者は転職や起業をして大きな成果を上げる。

何十回も選考落選した作家・画家・音楽家・演劇家が後に、或いは他界後に、全世界から称賛される。

周囲から認められていなかった科学者が後に、或いは他界後に、実は大変大きな功績を残した科学者であったことが判明する。

もし、物事を少しでも良い方向に進めたいならば、少数意見を「大切」にしよう。

ちなみに、私は私の友人が何かの選考に採用されなかったりして愚痴を溢したり、落胆している場合、「それはあなたが素晴らしいことが証明されたってことだ! やったね!」と言う。
すると「慰められると却って落胆するから、やめてくれ、お前は本当に楽天的阿呆でいいな。」と言われる。 自分にはそのつもりがなくても、相手にとっては逆効果な場合もある。

反省しよう。





























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